『自分らしさはいらない』の真意とは【感想】
『自分らしさはいらない』松浦弥太郎
松浦弥太郎とは
『暮らしの手帖』前編集長を9年間務め、2015年から「クックパッド」へ入社。2017年より、ウェブメディア「くらしのきほん」主宰するエッセイスト。「正直、親切、笑顔、今日もていねいに」を信条とし、暮らしや仕事における楽しさ、豊かさ、学びについての執筆、活動をつづける。中目黒にあるセレクトブックスト「cowbooks」の代表でもある。
はじめに
私は、著者が『暮しの手帖』を離れ、「クックパッド」へ行くと聞いたとき正直「松浦弥太郎」らしくないなと思った一人です。著者の本を全て読んだ訳ではないですが、ウェブから一歩、距離を置いていると感じていましたし、なぜ今になって、「クックパッド」なのだろうと不思議でした。今回、この本を読み『暮らしの手帖』の編集長を辞めてからのことも書かれていました。そのなかで、印象に残ったことを書きたいと思います。
「何かを始めたいなら、『自分らしさ』など捨てたほうがいい」
「個性を大切にして、自分らしくありたい」という思いは美しい呪縛なようなもので、必要以上に人を力ませます。力むことと一生懸命になることは違います。(中略)
「どうすれば自分らしいのか?」という意識を捨てて夢中でやる。(中略)その果てにある実りこそ自分らしさではないだろうかと僕は考えています。自意識を捨てて、精一杯やったとき、他人があなたらしいと言ってくれるもの。それが本当の自分らしさだと思うのです。
なんだか、我が身を振り返ると...自分でも気づかないうちにこれは私の考えとは違うとか、自分らしくないとか思ってしまうときがあって、力が入っていたのかもしれないなと思いました。
ブログを書きはじめてからというもの、自分の意図したこととは違った反響をいただくことも沢山あり、それが私にとって新鮮で、とても面白いです。これがブログの醍醐味かと噛みしめているところです。
行き詰まったら「はじめて」に挑戦する
著者本人が「このままだといずれ行き詰まってしまうな」と感じたときはじめてのことに挑戦していることが書かれていました。まったくやってこなかった「ボルダリんグ」に挑戦したことが書かれていました。まったくの初心者のなって何かを学ぶことで自分を意図的にリセットするようです。これは、私自身も実践していることで、ちょっとした閉塞感を抱えているときに、何かを学ぶことによって頭を切り替えられるし、ちょっと力が入っていたなと自分を振り返る、いい機会になります。はじめてのことに没頭するのは、いい気分転換になります。
最後に
著書は、「心のつかいかた」「心と頭のバランスの取り方」などが書かれています。
わたしが気になったところは、本筋とは違うところにあるかもしれませんが、気になったところなので抜粋しました。著者が「クックパット」にいたときのことにも触れられているので、近況も知ることができました。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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