『カルテット』第4話 「愛しくて愛しくて虚しかった」だからゴミ捨てて欲しかった【感想】
『カルテット』第4話
気づいたらまだ4話だった、そしておにぎり
今回は家森(高橋一生)の回でした。そして、まだ第4話でした。そう、まだ折り返し地点でもないのです。そのわりに内容とても濃い。体感としては、もう1年ぐらいやってるんじゃないのってかんじです。
そういえば、TBSで坂元裕二が脚本を書くことが今まであまりなかったので、これでもかと坂本裕二を詰め込んでいるお腹いっぱいです。でも、どうか視聴率に左右されることなく、最後まで変な「テコ入れ」せずに今の「かんじ」を突き通してくださることを祈ります。
ゴミを横目に食べる「おにぎり」だけれど、なぜかたまらなく美味しそう。翌日、朝起きたらすぐに「おにぎり」を作りました。そして、「おにぎり」を食べながら、『カルテット』の2回目を鑑賞。「人がおにぎりを食べている」映像って異常なほど食欲をそそります。
『カルテット』の食事シーンは、ごはんが出ないでおかず(唐揚げ、アジフライ)ばっかりだったから心配してたけど、今回おかゆ、おにぎりが出てきて一安心。
広大くん(大江優成)はちゃんとお茶碗にごはん寄そってもらってた。愛が感じられます。
(第3話でありすちゃん(吉岡里帆)がお米持ってきてくれたからだと後から気づきました。)
朝、「おにぎり」食べてて思ったのは、「おにぎり」ってお腹以上に心が満たされます。自分じゃなくてだれかが握ってくれた「おにぎり」は特に。
元気があったら人は結婚しない〜いつ離婚おわるの?
家森さんと元奥さんの茶馬子(高橋メアリージュン)の喧嘩のシーンをみて、これ『最高も離婚』の続編ですかと思ってしまいました。
「元気があったら人は結婚しない」
「結婚は地獄のはじまり」
「妻はピラニア」
「婚姻届は呪いを叶えるデスノート」
家森が言ったこの言葉たちは、光生(瑛太) が言っててもおかしくない。
この正反対の性格の二人いい争いが絶えないのに、でも最後には、相手の生き方を尊重してしまう。私には、その生き方わからないけれど、でもその生き方のあなたを好きになったんだから、そのままでいいよって。
巻真紀(松たか子)を脅してまで一緒に生活したかった子供。その子供と生活できなくなっても「音楽」をとった家森。最後まで、「音楽」を通してしか子供とコミュニケーション取れなかった。結局、「父親」になれなかった。
「絶対に孤独死する」って茶馬子は心配していたけれど、『カルテット』のメンバーは、そんな「孤独死」「少子化」問題をキラキラの目で笑いながら吹き飛ばした。父親を許せなかった娘。父親になれなかった男。「そんな生き方もあっていいよね」って。
最後に広大くんから「いつ離婚おわるの」って命題。
離婚は離婚届を出すところからがはじまりです。じゃあ、いつまで離婚ってつづくんだろう。それは『最高の離婚』の命題でもあります。
ゴミを捨てない人間はゴミからみてもゴミです〜捨てられない靴下
冒頭、ゴミを捨てない問題から、なんか、イライラしっぱなしの、別府(松田龍平)。
別府「ゴミを捨てない人間はゴミからみてもゴミです」
「いろいろあってもゴミは捨ててください」
これは誰しもゴミ捨てなきゃってなりそうですが、それでも捨てれない他の3人。
巻の自宅マンションで巻と別府のシーン
別府 「楽しいはせつない」
「うれしいはさびしい」
「やさしいは冷たい」
「愛しくて愛しくてむなしくなります」
ここにきてやっと別府のイライラはこの巻が捨てられない「夫さんの靴下」につながっていたのかとわかりました。靴下との三角関係って。
巻に対してゴミ(靴下)にケリをつけてもらいたいという思いが勝手にあふれ出て来ちゃってました。
最後に
「みつけてもらえないかくれんぼ」「Vシネマ俳優」、「宝くじ6000万」「子をかすがいにしたときが夫婦の終わるときや」「千円貸してください」と今回もジェットコースターのように情報が目白押しでした。最後の10分のスピード感たらもう。
来週は第一章完結だそうです。第二章もあるのか、どんなかんじになるんだろう。
すずめちゃん(満島ひかり)の衣装。ピンクのパーカーに緑色のきれい目なコートって絶対一般の人にはできない格好、でもすずめちゃんには違和感ないのがすごい。
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