『カルテット』第2話 紅白の対比と行間案件の【感想】
一番、楽しみな火曜日がまたまたやってきました。
脚本家、坂元裕二作品がはじまるとただただ私の生き甲斐になってしまいます。ご覧になられていない方にはなんのことだかわからない記事で申し訳ありません。軽く流していただけると幸いです。
以下『カルテット』第二話、感想になります。ネタバレもありますので、観ていない方はご注意ください。
『カルテット』紅白、左右の対比と行間を読み解いて
第二話冒頭、フードスタイリスト飯島奈美さんによる「ブイヤベース」を食べるシーンではじまります。美味しそう。
家森(高橋一生)がつくった「ブイヤベース」を食べながら、「餃子」のことを話す4人。家森とアリスちゃん(吉岡里帆)LINEのやり取りから行間を読み解くという話に。
そこからの家森とすずめちゃん(満島ひかり)の
「行けたら行くね」って人やってみてからはじまる(行間小芝居)
もう、すずめちゃんがかわいくかわいくてて、もうこの第二話一番好きなシーンです。
ちなみに「連絡するね」=「もう連絡しないでね」って意味らしいです。
別府(松田龍平)の同僚が結婚をするので、仕事を頼まれたと皆にいうシーン。
これも家森言わせると「行間案件」のようです。
「最初は楽からはじまるんだよ」
って恋愛だけじゃなくてなんでもそうかもしれませんね。
その後、別府とすずめちゃんは二人でコンビニへ。
「猫好きなんですか?」から、
別府「1位ハリネズミ、2位カワウソ、3位猫」
すずめちゃん「1位アリクイ、2位シロクマ、3位猫」
「一緒ですね。3位3位ですね」と盛り上がります。
このとき坂本裕二ファンなら、『最高の離婚』の瑛太演じる光生が毎年、好きな動物ランキングを(だれにもみせずにこっそりとしているつもり、でも元カノと元妻は知っている)つけていたことを思い出されるでしょう。
1位じゃなくて3位 で盛り上がる二人。すごくいい。坂元裕二っぽい。
そのあと二人はコンビニの前で
別府「どっちのアイスがいいですか?」
すずめ「じゃあ左手」
とアイスを選ぶシーン。
その前にもたいまさこ(巻鏡子)にマジシャンは
「右手で興味を惹き付けて、左手で刺す(騙す)」
すずめちゃんの好きな別府の左手(演奏中にみている)
(さっき、家森が好きって言ったのは嘘)
左右の対比がかかっていてしびれました。
「ブイヤベース」「餃子」
「white love 」「紅」
「赤いジャンパー」「白いニット」
「白いコート」 「赤いマフラー」
見直してみると、紅白の対比が沢山ありました。
別府の巻真紀(松たか子)へのストーカー行為の発覚からの
「いなくなるのっていないことがずっとつづくってことです。いなくなる前よりずっとつづくそばにいるんです」
「捨てられた女なめんな」
松たか子すごい女優さんだな。月並みだけどただただ感服。
個人的に谷村大二郎(サンドウィッチマン富沢)の
「デコポン食べる」がコントの導入にしかみえなかったですが笑いました。
「谷間さん」のくだりも。「私、宇宙人みました」も。
この笑いとシリアスの緩急が忙しくも心地いい作品ですが、CM中も「あのシーンどういう意味だったのか」とか考えてるとあっという間でした。
まだまだ、わからないことだらけですが、来週はすずめちゃんの回のようで今から「みぞみぞ」してしまいます。